驚異的な効果はなぜ可能か
著者: | 応用言語学者・教育心理学者 |
自分が担当している生徒の皆さんには、いつも言っていることですが、予備校や塾の授業(学校の補習授業も含む)を受けても、全く効果はありません。しかも、これは、英語に限った話ではなく、全部の教科について言えることです。そして、生徒さんには、その理由を科学的根拠に基づいて説明しています。
ここでは、その説明内容を述べるスペースがあいにくありません。しかし、結論だけ言えば、「知識の拡大を伴わない学習は、学習効果がほとんどない」と言うことです。つまり、予備校や塾や学校の補習では、すでに学校の通常の授業で学習したことを繰り返しているだけで、知識の拡大を目指したものではないため、学習効果がないのです。
こんな説明をし、後述のアドバイスをすると、「そんなきれい事では、合格しない」と言われることが昔は何度かありました。しかし、実際の結果を見てみると、実は、私の言っている方が正しいのです。つまり、予備校・塾・学校の補習を中心に据えて勉強した生徒さんは、過去35年間以上見てきても、一人として実力をアップさせていません。それもどの教科についても、そうなのです。一方、私のアドバイスに従った生徒さんは、一人残らず、驚異的な実力アップを果たしています。
それで、私のそのアドバイスは「知識を増やすこと」なのです。私のアドバイスに従った人は、何と入試の直前の12月ぐらいまで新しいことを学び続けます。それしかしないのですが、「普通の受験勉強」をやった人が全然偏差値が上がらず、例えば、最初40ぐらいだったら、最後まで40ぐらいのままであるのに対し、私のアドバイスに従った生徒さんは、40でスタートしても、例外なく、60や70以上にまで実力をアップさせているのです。
英語についても同じで、本学院の授業も休まず出てもらい、しかもなるべく沢山の授業を取る様に指示しています。英語の場合、この方法が知識を拡大させる近道だからです。実は、本学院で驚異的な成果を上げた生徒さんは、例外なく、以上の方法で実力をアップさせた人なのです。
科学的に見た場合、予備校や塾や学校の補習とは、知能を高めずに、学習効果だけ上げようとする方法(科学的には絶対に不可能なこと)で、簡単に言えば、「学習能力が不十分なままでも、この問題集をやれば、合格するんですよ」と言っているようなものです。私が勧めるやり方は、「学習能力自体を高めて、合格させる方法」です。どちらが非現実的で、甘い言葉のきれい事かは、良く考えれば、わかるでしょう。学習能力と無関係に合格できるのなら、一流大学は学習能力の不足した学生ばかりになります。
本学院では、上記の様な私の勧める勉強を少しでも支援するため、様々な教材を無料でを貸し出しています。しかし、十分な数がないので、足りない分は、自分でどこかで買ってきて下さい。しかし、残念ながら、世の中には買わない方がよいものばかり出回っていますので、その見分け方は私が教えています。買ってきたら、私に見せて判断を仰いで下さい。