IPアドレスはインターネットの住所

IPアドレス

広大なインターネットというネットワークがあり、その中のどこかのサイトを見るには、そのサイトをインターネットの中から探し出して、そのサイトと信号で通信しないといけません。そのためには、そのサイトの「住所」と、それを「見つけ出して接続する方法」がなくてはいけません。

IPアドレスというのを聞いたことがあるかもしれません。これはインターネット上の住所です。普通の住所は、国名、県名、市町村名、番地などで構成されていますが、インターネットの住所であるIPアドレスは、単なる数字の羅列です。しかしこの数字の羅列だけで、インターネット上の場所がはっきりわかります。つまり、数個の番号で「国名、県名、市町村名、番地」の全てを表しているようなものです。利点は、数字なので、コンピューターで扱うのが簡単で、重複するを避けるのも簡単と言うことです。普通の住所だと同じ地名があったりしますが、番号なら同じであればすぐにわかります。

IPv4とIPv6

インターネットの世界が爆発的な勢いで拡大したため、最近、IPアドレスの残りがなくなるという問題が発生しました。わかりやすく言うと、新しいサーバーを設置しても、割り当てる番号がない状態になりつつあると言うことです。これをIPアドレスの枯渇問題と呼んでいます。このままでは困るため、新しいIPアドレスの仕組みとして、これまでのIPv4に対して、IPv6と言う仕組みが提案され、IPv6の運用が始まりつつあります。

IPv4の例:
218.253.216.183
IPv6の例:
2001:0DB8:AC10:FE01:0000:0000:0000:0000
IPv6の表記上の規則(一部)
  1. アルファベット「A~F」は大文字でも小文字でもよい。混合も可。
  2. 全て0になっているフィールドが複数連続している場合、その部分を丸ごとまとめて二重コロン(::)に省略できるが、使用は1回のみ。
    上の例では、「2001:0DB8:AC10:FE01::」と表記可。

IPv4とIPv6は、別の世界になり、これまでのIPv4のアドレスがIPv6に変換されると言うわけではありません。また、今のところ、IPv6のサイトはほぼ存在しません。実際、個人的には見たことがありません。今後、IPv6のサイトが出てくると予想されますが、今のところは存在しないのとほとんど同じと考えてよいでしょう。

現状は、IPv6に対応できることを謳っているレンタル・サーバー会社(後述)が出始めたところです。私たちユーザーとしては、この問題をあまり考える必要はありません。ただ、IPアドレスがそういう段階に突入してきたと言うことを知っておくことは必要です。IPv6への対応の有無をレンタル・サーバ会社選択の基準にする必要性は、まだありません。